第15回 紀友会例会

開催日時: 2009年5月15日(金) 午後6時~9時半
開催場所: 平河町 Mercury Room (クオリティ6階会議室)
東京都千代田区平河町1-4-5 平和第一ビル6階

参加者:(五十音順、敬称略)
愛須清史、能木裕未、網本源起、泉清、逸木通隆、岩崎恒夫、岩谷泰幸、上田富三、後呂康人、浦聖治、川島正英、木戸英夫、日下保、後藤浩成、小椋量友紀、 坂上義孝、茂田和彦、嶋本昌典、住吉浩次、曽我部一、薗吉輔、嵩聰久、橘政和、千畑博信、土井明美、富山宏、西川徹矢、西本誠、橋本知佳、濱田智司、原田 治男、東直樹、藤本清春、堀川成康、前田出、宮井均、村口勝哉、安田豊、山形宗紀、山本勝也、山本充彦、和賀正樹
(ゲスト)
・紀陽銀行 竹口康禎様
・KDDI 野田昌宏様、小林義明様
・田辺市議会議員 谷口和樹様
・和歌山放送 中村栄三様、尾崎博久様
エクスプリム 岡真矢様
(オブザーバ)
・和歌山県 高橋久晴様、南紀雄様、宮武功様、垣本和男様
・テレビ和歌山(取材) 東様、西岡様

内容: 
1.基調講演(第一部)
テーマ「和歌山県(ふるさと)の森林開発と太陽光―日高川流域を中心に」
講師 NPO法人次世代エネルギー研究所 富山博氏

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【講演概要】―――――――――――――――――――――――――――――
「和歌山県(ふるさと)の森林開発と太陽光―日高川流域を中心に」と題して、富山博さんから、今後の森林資源をいかに活用していくか、貴重な提言をいただきました。
富山さんは和歌山高専のご出身。現在、御坊市に和歌山事務所、堺市に大阪事務所をもうけ、持続可能なエネルギー資源のあり方を研究されています。
「和 歌山県は、日照時間が全国第2位。太陽光発電や水力、風力発電に適した立地。また、全国有数の森林県。県土の80パーセント弱が森林。しかしながら、優良 な山林育成に欠かせない間伐作業で生じる間伐材は、有効に活用されているとは言い難い。これを『地産地消』できれば、一挙両得」
日高川流域で一年に生まれる間伐材は4~6万トン。そのうち、約10パーセントしか再利用されていない。残りは放置されたまま。
そこで、富山さんは、火力発電の補助燃料として、間伐材などを活用できないだろうかと、研究・提案をつづけてきた。間伐材の利用は、限りある石油資源の節約につながり、CO2の排出量も抑えることができる。
この思い・情熱は実をむすび、実際に関西電力の御坊発電所で、石炭を燃やすおりに、チップをまぜるなどして、活用され始めている。
「高 知県なども乗り気です。森林は持続可能な大切な資源。循環させていくと半ば永遠に有益な存在に。山村に新たな雇用も創出できる。これからは、①さらなる市 場開発 ②安定し一定量を供給できる体制づくり ③取り組み母体の構築と育成 ④県や森林組合との調整 に取り組みたい」
富山さんの目標は、「山仕事に従事する方がもっともハッピーになる世の中づくり」。将来、木質バイオマスが石油の有力な代替になることも。紀州の森林は、実は大油田――。そういう時代が、意外とすぐそこに来ているのかもしれません。
詳しくは、富山さんご制作の資料をご覧ください。<資料(パワーポイント)>

2.基調講演(第二部)
テーマ「大日本山林会の活動、全国植樹祭と緑化運動について」
講師 大日本山林会常務理事 茂田和彦氏

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【講演概要】―――――――――――――――――――――――――――――
紀友会のメンバーで、長く林野庁で森林行政に携わってこられた茂田和彦さん(大日本山林会常務理事。古座高校、京大農学部卒)がスピーチをされ、経験と学 識をもとに「全国植樹祭と緑化運動」をテーマに、低炭素社会を創る森林の重要性、木材供給率と自給率の変遷、緑化運動の歴史などを解説。多岐にわたるご教 示を賜りました。なかでも、対米通商交渉のなかで、農産物のなかで、木材が最も早期に自由化(=関税の低減化)されたという事実に胸を衝かれました。牛 肉・オレンジより早く、なぜ木材が・・。もう何年でも、木材の自由化を遅らすことができれば、今日の郷土の林業の疲弊は、若干でも軽減されたであろうと思 われるからです。
その意味でも、知恵の出し方次第で、林業に大きな可能性があるという富山、茂田両氏のお話は有益で、我われ木の国に生まれ育った者は大いなる希望と勇気をいただきました。

3.事務局より
・代表幹事と副代表幹事の交代、監事の新設
村口代表幹事、岩崎副代表幹事から、安田代表幹事、上田副代表幹事へ交代することとなりました。また、紀友会監事を西川様にお願いすることになりました。
紀 友会は発足から4年が過ぎ、会員も100名に迫ろうとしています。今年(2009年)は幹事会が発足して会の運営がシステム化されつつあり、テーマである 「ふるさと和歌山への支援、貢献」を形にする力もだいぶ備わってきたように感じます。この2009年は安田代表幹事、上田副代表幹事の新体制のもと、更な る目的遂行に進んでまいります。皆様のご協力に感謝いたします。
※村口様、岩崎様、今までおつかれさまでした。そして今後は紀友会特別顧問として更にお力添えをいただきたく、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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・会費制導入について
紀友会は「ふるさと和歌山への支援、貢献」という目的遂行のためにどのような行動をとるべきか、事務局でも議論が盛んです。 今後さらに人数が増えることも想定でき、より強力な行動ができるようになると確信しております。そこで会の運営や活動を維持するため、年会費制を導入する ことが幹事会にて決定いたしました。年会費は3,000で、今年度(年度は4月1日から3月31日)からお支払いをお願いいたします。なお、今年度分のお 支払い方法は別途ご案内いたします。ご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

4.懇親会

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