第22回 紀友会例会
●開催日時:2011年10月7日(金)18:30~21:30
●開催場所:アーキテクトカフェ青山(東京都港区南青山2-27-18 青山エムズタワー2F)
●参加者
会員 40名
法人会員 12名
新入会員 6名
非会員 16名
合計74名
●例会テーマ:「和歌山発新再生可能エネルギー~日高川町の試み」
1. 開催のご挨拶 代表幹事 安田豊
【基調講演レポート】
和歌山にゆかりのある人々が集う紀友会の第22回例会では、「和歌山発新再生可能エネルギー~日高川町の試み」をテーマに日高川町まちみらい課の西晃史氏をお招きし講演を行いました。さらに、会場は、和歌山県が9月より青山にてオープンしました「プレミアわかやまカフェ」で行われ、いつもとは違った、和歌山の魅力あふれるお洒落なカフェでの開催となり、有意義な時間を会員の皆さまと過ごしました。
2. 講演 西晃史(にしあきひと)氏 日高川町まちみらい課
「和歌山発 新再生可能エネルギーと山の再生 ~日高川町の試み~ 」
平成17年に2つの村1つの町が合併してできた、日高川町は、紀伊山地を源流とする日高川流域に位置し東西に長い町です。町の87.5%が森林である日高川町は、平成20年に木質バイオマスの利活用による木質パウダー燃料による実証試験が開始され、翌年には木質パウダーによる木質バイオマスの地産地消のシステムを構築しています。木質パウダーは、木を微細な粉(約30ミクロン)に加工した燃料です。製造コスト安価で、燃焼ボイラーの小型化や灰の処理が容易といった全国初の特徴的な技術をもっています。
現在では、日高川町の温泉・宿泊施設で燃焼ボイラーが導入され、林業ででる間伐材などを有効活用するべく「地産地消」として、和歌山県、県森連、日高川町の木質バイオマス利活用への取り組んでいます。
地域の努力で、価格が変動しやすい化石燃料に比べて、年間を通じて燃料取引単価:40円/kgと、安定的で低価格での供給も実現しています。
また、地元の未利用であった林地残材を有効活用することで、森林所有者の収入及び森林組合の運営、作業員の雇用の安定を確保でき、地球環境にやさしい再生可能なエネルギー(新エネルギー)への転換、CO2排出削減により地球温暖化防止に貢献に役立っております。
さらに、住民参加型のモデル事業として、普段の生活必需品を車で買い物にいくついでに、自家用トラックの荷台に、木材を積み、和歌山県森林組合連合会御坊事業所へ持ち運ぶと地域通貨券を発行するなど、森林所有者や住民の一体となった取り組みも行われています。
また、バイオマスエネルギーだけでなく、風力発電や水力発電。太陽光発電といった地球環境にやさしい、クリーンエネルギー、エコな町づくりを行っています。
大震災や原発事故により、この夏、日本中の家庭で節電対策に積極的に取り組み、一人ひとりが、エネルギー問題を考えたかと思いますと、日高川町が取り組んでおられる、クリーンなエネルギー活用を通じた、町づくりには、とても興味深いものでした。
3. ディレクション 日根かがり氏 和歌山県広報課
「今、和歌山産品がすごい ~プレミア和歌山の進化と可能性~」
今回の例会会場であるアーキテクトカフェ青山にて「プレミアわかやまカフェ」が、9月29日(木)~11月20日(日)まで開催されています。和歌山県広報課の日根かがり氏に、和歌山自慢の食材やメニュー、カフェで販売されいます商品ををPRしてくださいました。
11月21日(月)からは、場所をかえて、トラベルカフェ飯田橋店 (東京都千代田区飯田橋3-5-1東京区政会館1F、TEL03-3288-0091)で開催されます。
お近くの際には、ぜひお立ち寄りください。
今回の例会では、町全体が、一体となって、自然エネルギーの活用に取り組んでおり、地域貢献だけでなく、地球貢献にも役立てているということで、タイムリーで有意義なお話を拝聴でき、また一つ、和歌山県のすばらしさを実感できました。スピーチをいただきましたお二方には、お忙しい中、ご快諾いただきまして誠にありがとうございます。
(基調講演レポート中川貴照)
4. 新入会員の紹介
5. 乾杯 副代表幹事 上田富三
6.PRタイムと懇親会