第18回 紀友会例会

●開催日時: 2010年5月27日(木) 午後6時~9時半

●開催場所: 新宿住友ビル47階会議室 東京都新宿区西新宿2-6-1

●参加者紹介:合計75名
・会員参加者 個人会員53名、法人会員2名 (五十音順、敬称略)
泉清、岩谷泰幸、上田富三、浦聖治、エロル・シャファック、及川眠子、小郷武雄、垣本和男、川島正英、岸本周平、木戸英夫、木村陽子、日下保、小坂亮輔、 児玉正史、小林淳、小椋量友紀、坂上義孝、坂口禎彦、佐藤英明、嶋本浩治、嶋本昌典、島村不二夫、白井千晶、神保紀代子、瀬古茂、曽我部一、薗吉輔、田岸 啓司、竹口康禎、橘政和、土井八老、中川貴照、西本誠、韮澤弘志、橋本知佳、畑上勘四郎、濱田智司、平松英和、廣本憲彦、福見健治、藤岡芳寿与、堀川成 康、松田好司、南紀雄、宮井均、村上由希子、村口勝哉、村田千佳、安田豊、矢田嘉弘、山形宗紀、山田裕司、山本勝也、山本充彦
・非会員参加者(申込順) 16名
柳野隆生様、吉川公一様、小林淳様、博多厚司様、浦河美恵様 、知野正明様、宮入雅子様、佐々木優子様、中橋俊夫様、桝田博之様、久保有子様、小川正平様、宇恵誠様、山口明夫様、廣島彰彦様、藪本壮ニ様
・基調講演講師 4名
串本町環境衛生課長 堀口徳弘様
元伊藤忠マネージメントコンサルテイング社長 森永堯様
駐日トルコ共和国大使館参事官 ブラク・アリ・カラジャン様
同秘書 穐山昌弘様

●内容:
1.開催のご挨拶 紀友会代表幹事 安田豊

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2.事務局からのお知らせ 紀友会副代表幹事 上田富三
・新幹事会発足と新幹事選任の件 説明と総会(本例会)決議
・新幹事挨拶 村上由希子、山田裕司、小坂亮輔、中川貴照、梅里尚子(ベトナムと音声通信で紹介)

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3.基調講演
①テーマ 「エルトゥールル号の遭難」
講師 串本町環境衛生課長 堀口徳弘様  プロフィール

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【基調講演レポート】① <参考資料>
樫野崎沖で遭難したエルトゥールル号の生存者に、初めて遭遇した地元住民・高野友吉氏の曾孫にあたる堀口徳弘氏に貴重なお話を賜りました。エルトゥール ル号遭難事件について、まず当時の明治天皇とオスマン帝国とのやりとりに始まり、エルトゥールル号が木造の老艦であったことや航海日程をもとにどのような 気候であったか等、事件の背景から説明下さいました。まさに台風のシーズンにエルトゥールル号は遭難し、多くの死亡者が出る大惨事であったといいます。堀 口氏は、その場で関わった人だけが知り得る当時の様子を語って下さいました。
堀口氏の曾御爺さんにあたる高野友吉氏は、荒天の夜道に“外国人”と出くわし『思わず腰のナタを強く握り締めた』という話がありました。しかし怪我をし ていることが分かり思い直したといいます。“外国人”は明治の串本の小さな村ににおいておそらく珍しかったであろう時代に、突然現れた者達の異様さと恐怖 は、それは大きなものだったのではないかと思います。それでも怪我をしていると知るやいなや一瞬にして救助へと頭を切り替え行動に移すことなど、当時の時 代背景を考えるとそう簡単にできるものではないのではと感じました。
その後、悪天候の中で町をあげて生存者の救出と保護、また犠牲者の追悼を行いました。それは、ただでさえ食糧が欠しい時代に台風で漁にも出られずにいる自分達の分さえも提供するというものでした。
『見返りを求めない住民の行動』、それらを行う『一瞬の判断』。串本住民の根底に流れる倫理観に多くを学ばせて頂きました。事件から120年の時を経 て、和歌山から離れた東京の紀友会という場で、当時の様子を伝え聞く方から直接お話を伺うことができとても幸運に思いました。


②テーマ 「イラン在留日本人を救出したトルコ航空」
講師 元伊藤忠マネージメントコンサルテイング社長 森永堯様  プロフィール

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【基調講演レポート】②
1985年イラン・イラク戦争が勃発した際に、イラン国内に取り残された日本人の救助に貢献された、森永堯氏からお話を賜りました。この日本人救助のこ とは『プロジェクトX』等メディアで取り上げられたこともあり、講演では“裏話を”とお話下さいました。
森永氏はイラン・イラク戦争当時、伊藤忠商事のイスタンブール駐在でした。日本政府が日本人救助に動くことができない中、一刻を争うため森永氏は旧来の 友人であったトルコのオザル首相に直接打診、トルコ航空2機で日本人215名が無事帰還することとなりました。日本人救助に関してトルコは第三者であるこ とや、当時イランには在留トルコ人もいたにもかかわらず自国民より日本人を優先してくれたこと等、まさにウルトラCのやりとりが行われたのでした。
根源にはトルコ国民の親日感情があり、その理由として森永氏は、エルトゥールル号遭難事件(他4点)を挙げられました。特に、官民を上げた『見返りを求 めない』救助が侍精神であり日本人の精神だと、高い倫理観に感銘を受けたのだとおっしゃいます。その上で、イラン・イラク戦争当時の日本人救出に際し、日 本がとった行動の理由(救出の飛行機を出さなかったこと)に対して、トルコがとった行動の理由と比較し、厳しい指摘がありました。
“窮に際した時の判断・行動にその人・民族・国の精神が現れる”
これからを生き、次代へと繋いでゆく私達にとって、森永氏は日本人のDNAに本来流れる精神の高さを示して下さったと同時に辛辣な視点を提示して下さったように思います。


③テーマ 「トルコにおける日本年」
講師 駐日トルコ共和国大使館参事官 ブラク・アリ・カラジャン様

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【基調講演レポート】③
トルコ大使館より、参事官ブラク・アリ・カラジャン氏(通訳に秘書の穐山昌弘氏)がお越し下さいました。カラジャン氏は、イラン・イラク戦争でトルコが 日本にしてくれた偉業は他所に、エルトゥールル号遭難事件での日本がとった行動への感謝のお話をしてくださいました。
トルコ国民には『何となく日本に対する良い感情がある』という日本人としてとても嬉しい言葉を下さった一方、残念なこととして、トルコではエルトゥール ル号遭難事件のことは学校の教科書に載っておりトルコ人は皆学んでいるのに、日本ではそれが無いということをおっしゃっておられました。受けた恩義に対し て、行動で表現しその思いを次代へと受け継いで下さっているトルコの方々に頭が下がる思いがしました。
トルコ大使館着任の際、カラジャン氏はまず最初に京都や奈良でなく串本に行ってみたいと思ったそうです。『串本はとても美しいところ、是非行ってみてく ださい!』と自国のことのように語って下さるカラジャン氏の言葉が印象的でした。もちろん『トルコにも是非来て下さい!』とも。(2010年はトルコにお ける日本年であり、1月からトルコでイベントが開催されているそうです。)
歴史上とても関係の深いトルコとの交流が、私達にとっても深まっていくきっかけになることと思いました。


とても貴重な時間を皆で共有できた例会だったのではないでしょうか。
お忙しい中、紀友会の依頼を快く受けて下さり講演者の皆様に心より感謝致します。

(基調講演レポート:橋本知佳)


4.新入会員紹介

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串本町商工会 事務局長 博多厚司氏 浦河氏
“和深の塩”


6.懇親会

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7.閉会のご挨拶 紀友会副代表幹事 上田富三

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●第18回運営スタッフ紹介
・司会:山本充彦
・受付:山形宗紀、村上由希子、山田裕司
・運営準備:山本充彦、中川貴照、小坂亮輔
・資料作成:堀川成康
・写真撮影:山本勝也、浦聖治、堀川成康
・講演レポート:橋本知佳
・ホームページ制作:木戸英夫

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司会:山本充彦
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受付:(右から)山形宗紀、村上由希子、山田裕司
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運営準備:中川貴照
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運営準備:小坂亮輔
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写真撮影:山本勝也
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講演レポート:橋本知佳(左)、資料作成:堀川成康(右)

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