第16回 紀友会 例会

開催日時: 2009年9月4日(金) 午後6時~9時半
開催場所: 平河町 Mercury Room (クオリティ6階会議室)
東京都千代田区平河町1-4-5 平和第一ビル6階

参加者(五十音順、敬称略)
泉清、逸木通隆、岩谷泰幸、上田富三、上森安、浦聖治、及川智正、垣本和男、川島正英、木戸英夫、木村陽子、日下保、小久保好章、小椋量友紀、茂田和彦、 柴尾智子、住吉浩次、瀬古茂、曽我部一、薗吉輔、高田昭代、竹口康禎、嵩聰久、千畑博信、土井明美、土井八老、土井康晴、中秀彦、韮澤弘志、畑上勘四郎、 橋本知佳、濱田智司、原田治男、平松英和、藤本清春、堀川成康、松浦克樹、宮井均、村口勝哉、安田豊、山形宗紀、山崎裕史、山根博信、山本勝也、山本充 彦、要海敏和、吉田誠、和賀正樹
(ゲスト)太田隆文様
(オブザーバ)湯川隆志様
(オブザーバ・和歌山県東京事務所)高橋久晴様、南紀雄様、谷直樹様
(オブザーバ・会員同伴)篠田公宏様、森美幸様、橋戸英和様

内容: 
1.基調講演(第一部)
テーマ 「和歌山から変える農業改革!」
講師 (株)農業総合研究所 及川智正氏

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【講演概要】―――――――――――――――――――――――――――――
「『農』ではなくビジネスとしての『農産業』の確立」の提唱により、これからの和歌山の農業の発展=地域経済の発展について切れ味の鋭い貴重なお話を頂 きました。結婚を期にIT業界から専業農家へ転職されたという農家としては異色の経歴を持つ及川さんは、農業界に入ってすぐにその『農』の独特な商習慣に 違和感を持ったと言います。
どの産業にとっても当たり前な「適正利潤を得る」という観点が抜けている。そこで農業の産業化『農産業』の仕組みづ くりに着手。農産物を生産することのみに重点が置かれていた『百姓』から、儲かる農業をする『農業経営者』へ変わること。『農産業』を生産・加工・流通・ 販売・消費をバランスよくコーディネートすることと定義し、食の安全性や安定供給を維持し次世代へ継承していける「持続可能な農産業を実現し生活者を豊か にするシステム構築」をビジョンとしている。
具体的な事業は(株)農業総合研究所のWebサイトをご覧ください。http://www.nousouken.co.jp
及 川さんの取組みは売上upという形で実証され、現在では和歌山県外の地域や大手企業からも注目され声が掛かっているそうです。及川さんの講演は、ビジネス パーソンとしての視点がちりばめられた内容で、これからの和歌山の農業の経済的発展について学ぶ同時に、多業種から集まる紀友会会員にも自分のこととして 参考になるような刺激とエネルギーを頂きました。
※発表内容の資料はこちら

2.基調講演(第二部)
テーマ 「古里を映画でアピールする方法」
講師 映画監督 太田隆文氏

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【講演概要】―――――――――――――――――――――――――――――
田辺市を舞台とした映画『ストロベリーフィールズ』を制作された太田監督、映画を通した古里の魅力アピールについて情熱たっぷりにお話下さいました。
生まれ故郷の田辺市を題材に映画制作を始めた当初、地元の人達からはなぜ「TV」でなく「映画」なのかと疑問を投げかけられた。映画はコンテンツとして多 様なメディアで取上げられることもあり、その効果が10年以上とアピールする寿命の長いものであると、即効性はあるが寿命の短いTVと比較して明示。更 に、映画の中で俳優さんが地元の町並みを歩き特産品を食べる様子などを映すことで地元の宣伝を制作費内でできるという大きなメリットも。人は『物語』を求 めて旅行をすることに注目、映画の追体験に田辺を訪れた方が旅行をきっかけに映画以外の地元の魅力に気付いてくれることにも期待する。
経済的な 効果を見込んだ考えに基づき映画作りを行う太田監督ですが、古里を題材にした映画を撮ることの一番の狙いは「地元の人が自分達の街の良さを再認識」するこ ととおっしゃいます。映画制作後田辺の方々から「映画見たら素敵な町や!誰にでも誇れる素晴らしい古里であることが分かりました!」といった沢山のフィー ドバックがあったそうです。太田監督の取組みは、外部からの活性だけでなく、地元の人たちの心を掘り起こし‘自分のフィールドを好きにること・誇りを持つ こと’で内側からの活性を見据えたもので、地元にとって大きな財産となる尊い心をつくろうとされているものなのだと感じました。
太田監督の思いが表れた『ストロベリーフィールズ』是非ご覧下さい。
※発表内容の資料はこちら 映画「ストロベリーフィールズ」チラシはこちら

3.基調講演(第三部)
テーマ 「ふるさと納税(寄付)について」
講師 和歌山県東京事務所長 曽我部一氏

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【講演概要】―――――――――――――――――――――――――――――
都道府県別に全国的に見た財政力の格差をデータ比較、税収入が都会に集中することや地方の弱さを明示しながら「ふるさと納税」が誕生した背景について説 明。「納税」ではなく形式上は「寄付」的なものであるという説明も。次に江戸時代の支出構成図より資金の使い道について昔と今との比較のお話も。その後、 「ふるさと納税」にはどのような手続きが必要かをパンフレットに基づきご説明頂きました。
H20に始まったばかりの「ふるさと納税」、これは ‘どうやって納めるのか’‘そういえばちゃんと知らないね・・・’と素朴な疑問が幹事会で題材に上がり、和歌山を離れた者でも和歌山の活性に協力できる有 効な手段である「ふるさと納税」を学ぼう!ということで講演を依頼する経緯となりました。
ですので、今回の講演が「ふるさと寄付」の概要に留まったことが残念であり、我々事務局が事前に和歌山県東京事務所曽我部氏へ意図を具体的に伝えられなかったことを反省、大変申し訳なく思っております。
「ふるさと寄付」が県だけでなく市町村単位へも寄付できることや、寄付者が関与できるという使い道について、昨年は県・市町村それぞれどんな効果があった のか等、やはり自分のお金を寄付するにはもっともっと具体的に知りたいと思いました。また、「ふるさと納税」をサラリーマンが行った場合は自分で確定申告 をしなければいけないというデメリットがあり、それを圧して寄付をするだけの魅力を知ること、意義を見出すことができればと感じました。
※発表内容の資料はこちら

講演概要記事担当:橋本知佳



4.懇親会

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